怒る人と謝る人
前回より職場や組織で何故か浮く人、嫌われたりいじめに合いやすい人をテーマにお話ししていますのでその続きです…。

周りが明日もあなたと働いてくれるように

私がヒーローになってやるではなく、この組織をいつかヒーローにしてやる、という考え方の方が集団で働く上ではうまく行くのではないかと思います。

これはある程度中堅クラスになっている方や、リーダーにも言えることで、組織のリーダーが「私が、私が」ではそんな人はリーダーの器とは呼べませんよね…。

あなたより後から入ってきた後輩やパートさん達は、決してあなたの手駒ではなく、あなたも含めて組織のための戦力、行動力なのです。

この根本的な約束事を忘れてしまうと、少しイレギュラーなメンバーと出会ったとき相手の真意や背景には目がいかず、なんでこいつは俺の思い通りに動かないんだ、私はこいつに攻撃されているのか?許せない、という考え方が発生し、そこからフラストレーションや仲間との衝突につながってしまいます。

また逆に、あなたが組織に入ったばかりの新人で先輩も多く、事あるごとにしつこく作業注意を受けたり、なぜか周りから怒られることが多い、そのたびに嫌な思いをするという経験をしている方も同様です。

自分がほんの少しでも納得のいかないことを言われた、そのたびに自分が攻撃されたと考え、自分のやり方を認めてもらえなかったこいつとは合わないんだと一方的に決めつけるばかりの捉え方では、ますますその組織から浮いて孤立して行くと思います。

事実と妄想を分けて考えてみる

なのでおすすめの方法としては一緒に働くチームの仲間から何かしら作業注意を受けた批判された場合、イラッとした、嫌な思いしたという妄想はちょっと脇に置いといて、事実、つまり言われた内容だけを冷静に考えてみましょう。

例えば梱包の作業をやっている時に、梱包に必要な元の商品から取り出した空の段ボール、こういったもう必要がないゴミなどをこまめにゴミ捨て場に持って行っていたら、チームのリーダーの社員から「そんな細かく持って行かなくていいから目の前の仕事に集中しろ」と怒られたとします。

ここで反論したくなる気持ちは分かりますが、まずは深呼吸を5回し、この言葉を少し分解して考えてみましょう。

今あなたのチームが一番やらなければいけないこと、それは指定された商品を指定された時間までに梱包を済ませトラックに詰め込むことで、散らかった段ボールを捨てることはそれより優先順位は低いと思います。

しかしこれを散らかったゴミを優先して捨てることに集中してしまうと、毎回段ボール捨てるためにその作業の時間が発生し、ロスになります。

「後でいっぺんに捨てれば良いのです。」

と、リーダーさんはそう言ったかったのかもしれませんね。

※この記事は来週に続きます…。