シールを貼る男性
どんな作業現場に行っても一人はいるタイプが、やたら他人の仕事にチクチク注意して回る人ですね…。

例えば仕事のスピード、仕事手順、正確さ等、そういったものを厳しく叱ってくる事が多いように思います。

と、冒頭から少し愚痴っぽくなってしまいましたが、今回は日々のこういった作業を如何にミスを減らし、効率よくこなせていけるようになるか、そういった点でお話してゆきたいと思います。

“五感”を光らせ作業を

軽作業にも頭を使う作業、一方で体を使う立ち仕事がありますが、どんな仕事も共通して言えるのが、漠然と無意識に体を動かすだけ…これはやめておきましょう。

というのも自分が今どんな作業をしているのか、この作業の目的は何なのか、そしていつまでに終わらせた方が良い仕事なのか、そのためにどういう動きを今しているのか…と、目、耳、脳といった五感を光らせながら意識し、考えて行動する事がポイントです。

そうする事で一つ一つの作業に対して理解が深まり、 例えば自分は何も悪いことをしていなかったのに何故か先輩や上司に怒られたことがある、恐らく誰でも1度は経験があると思います。

その背景が理解できたり(本当に理不尽な理由で怒られる場合もありますが)、他にも今まで自分が一生懸命になっていた作業のポイントが実は的外れで こういう風に動けば効率がよくミスも少なかったのでは…?ということが分かったりと、自分自身のスキルアップにも繋がります。

実際にどうすればいいのか

とはいうものの、では五感を働かせながら、考えながら仕事をするのはどうやればいいんだ…?という疑問が出てきます。

結論から言うと、人それぞれ性格によって、また作業の環境によってその辺りは千差万別やり方があります。

しかしそれでは理想論ばかり言って肝心な実行する具体例を丸投げになってしまいますので、ひとつ私がやっている方法をご紹介します。

まず、例えばこれからあなたが”梱包の作業”を行い、用意されたダンボールに指定の商品を詰め込む作業を始めるとします。

まず作業を行う前に、どういう手順で仕事をするだろうか?と、ざっくりとイメージでいいので、仕事の始めから終わりまでを頭の中でイメージしてください。

商品を詰め込む、入れた商品をチェックする、検品をする、封をする、次の梱包へ…といった具合ですね。

では次に実際に仕事を行いますが、その時に自分が取った行動に、もしできるなら”反論”をしてください。

例えば今重い商品を底の方に詰め込み、軽いものを上に乗せた。
でももっと重いものが他にあったのではないのか、他にも今商品を両手で同時に2つ取ったが片手で2個取った方が効率が良かったのではないか?

…と、こういった感じでもし今自分がやったことに反論ができるなら頭の中で行いながら作業をします。

これに何の意味があるのかと言いますと、より記憶しやすくなる方法なのです。

車で例えると何も意識せず漠然と作業をこなすのは、溝のないタイヤがツルツル滑って前に進めない状況と同じで、いま自分が取った行動に何か反論(反応)することでタイヤで言う溝のようなとっかかりができます。

そうすることで頭に入りやすく、つまり五感を働かせながら考えて仕事をするきっかけとなり、目の前の状況や入ってきた情報を意識しやすくなります。

それにより、ただ漠然と手を動かして作業するよりも今後のスキルアップに繋がるというやり方なのです。