皿
前回より任された仕事がたくさんできた時、その”優先順位を決める方法”に”皿回しの皿”をイメージする、という話をしていますので今回もその続きです。

落として割るとマズい皿を見極めるには

前回お話したような解りやすいケースなら良いのですが、
中には判断が難しいケースだってあるから困ります…。

その際に、ではどういう順番に優先的に仕事を進めていけばいいのかという判断基準として、”期日が迫っている”、”大きな問題を抱えている”、”近いうちにビッグチャンス大きい利益が帰ってくる恐れがある”、”今話題になっている”など、こういった仕事に関しては”落ちそうな皿”と考えて良いと思います。

そういった仕事から優先的に手を付け、安定して回るようになったら、次に落ちそうな皿を回していく…。
このような手順でやっていくといいそうです。

これは一般で雇われているパートスタッフにも言えることで 、例えばピッキングや箱詰めといった仕事を手がける時に、現場によっては”職場の掃除”を任される時もあると思います。

けれど、この時に今日中に箱詰めをしなければいけない商品がたくさん残っているのに、掃除を優先的に行い、上から怒られた…というスタッフを昔見たことがあります。

何故怒られたのか、それはこの時に一番優先的にやらなければいけない仕事が”箱詰め”だったからです。

この”箱詰め”が”落ちそうな皿”つまり今日中に何とかしなければ落ちてしまう仕事、皿というわけです。

掃除の方は”まだ落ちそうにない皿”という解釈ができるわけですね。

このように仕事で優先的に物事を考える基準として、皿回しがたくさん皿を回している状態をイメージすると判断しやすいと言われています。

特にグループで1つの仕事を進める職場環境では、
「自分はこう仕事をしていきたいのだ」ではなく、
「どの皿が今落ちやすいか…?」という風に判断をしていけば、クライアントや雇い主の気持ちも理解しながら仕事を進めていけるのではないでしょうか?

本当にあなたが回さなければいけない”皿”なのか…?

あとは、“無理して一人で皿を回さない”
という方法もあります。

自分の能力の範囲内でできること、つまり”回せる皿の量”は限られています。

その中で、一人でこなすには難しいことを早めに誰かに相談することも大事と思います。
つまり、今引き受けている皿を一生懸命自分だけで回すのではなく、余裕がある人に助太刀をお願いする。

これは特にリーダーや中間管理職のポジションの人が覚えて置いたほうがいいテクニックです。

会社は”チームプレイ”であって”ワンマンプレイ”ではいけません。

一生懸命に、独りよがりで、やりたい事だけを頑張るようでは”プロの仕事”とは呼べせんよね…?