オフィスで会話している男女
前回より、現場で梱包や仕分け、データ入力など長年現場の最前線で働いてきた私の立場から、使用者と労働者の理想的な関係、そして人財が安定して確保でき、やがては収益を安定させるにはどのように考えて行けばいいのか…?と言う点にスポットを当て、生意気なお話をさせて頂いておりますのでその続きです…。

使用者と労働者、互いに”人柄”を見合っている

という事で、雇い主、経営者であるあなたはむしろこういった能力は大事な要素となり、人を雇う経営者になればなるほど、上の立場に立つほど、柔軟な研ぎ澄まされた感性を持っていなければ理想的な収益には程遠い、という部分もあると思います。

平たく言うと“カリスマ”です。

例えば経営者が新しいスタッフを雇う面接を行う場合、面接に来た初対面の相手がどういう経歴や学歴か、という点も勿論見ますが、最終的な決定は“性格や人柄”で決める、という経営者も多いと聞きます。

せっかく仕事が出来そうでも”言う事聞いてくれそうにない”または”周りのスタッフと仲良く出来そうにない”、そんな相手だと雇うのに躊躇しますからね…。

それと同様で、仕事の現場に雇われたスタッフの皆さんも現場を指揮リーダー、そしてトップである経営者、こういった上の人たちの“普段の人柄”を見ています。

現場に通うスタッフが、これからも毎日この人と一緒に働き続けていきたい、 仕事を頑張って社長を儲けさせてあげたい。
そう思ってもらえる事が最高の組織であり、そういった理由から雇い主や経営者だって”人柄”が大事なのです。

かつての中国で戦乱の三国時代、その時代の武将は兵隊の武器の強さ、軍の戦う力、人数と、もちろんこれらも大事ですが、それ以上に“軍の志気”を大事にしていたと聞いています。

人財を雇い、1つの組織を管理する立場になると普段から色々な方向より悩みやストレスに直面し、多忙な日々が続いていると思います。

それでも昔なら名のある武将、今なら長く収益を安定させている企業のリーダーは、そんな戦いの日々でも仲間の士気を下げる事なく多くの試練や課題をクリアしてきた人物なのではないか…?と、私は考えています。

あとがき

と言う事で2週に渡り、現場の最前線で動いてきた経験から色々と語らせて頂きました。

勿論、いざ自分のお金で人を雇い、実際に事業を動か人財を管理していくとなると、そういう立場の人物でしか見えてこない様々な現実に直面する場合もあると思います。

ただ、そういう雇い主の“理想のビジョンとの悪いギャップが発生した時”に、現場で動いている人間ばかりを批判し、とにかく叱咤激励して尻を叩いて動かせばなんとかなるだろう…という”古い考え”を今でも実践していらっしゃる職場は、それはそれで少しは解決策の1つなのかもしれません。

ただ同様に、トップや上層部である人物が、例えば無茶な案件を現場に丸投げしている、問題が起きれば「考えろ!臨機応変にやれ!」など精神論で済ませたり、意外と責任者が”根本的な原因”をなおざりにしている…という現状もあったりするのです。

経営者の皆様も、例えば更に上の親会社や取引先との苦悩やストレス、今後の収益など、様々な課題と立と向かわなければいけないかもしれませんが、どうかこういう時こそ”三国時代の名将”を参考に、雇っているスタッフの志気を下げず“上手く転がしてゆく”方法を忘れずに、どうか今日も経営を頑張って下さい!