喧嘩するカンガルー
前回より“職場などでやたら喧嘩になってしまう”とお悩みの方への解決法などをお話していますので、その後編です…。

周りに対して”寛容”になる

時々居るのですが、一緒に働く職場の仲間、隣で作業をしている同じパート、自分の部下といった相手に、
やれ作業中の備品の細かい配置、
どうでもいい作業での手先の動かし方、手順
等と言った“出来ればそうした方が良い事”をさも会社の公式ルールであるかのように細かく口を出し、
“相手をコントロール”しようとしてくる人がいます。

結論から言うと、こういうやり方をすると喧嘩が絶えません。

というのも、こうして”身近にいる仲間を細かくコントロールしようとする人”というのは、“その相手を信頼していない”という心理から来ているのだそうです。

特に問題なく作業を進めている場合でも”相手の動き方”を認めず、”自分のやり方”でさせなければ気が済まない、不安になるという周りからすると大変迷惑な心理が働いている場合が多いそうです。

そうなってくると一緒に働く周りの人達は、自分はこの人には信頼されていない、戦力として認められていない、何より一つ一つの細かい動作までその人の顔色を伺わなければ動く事ができなくなっていくため非常に神経を使い、やがてはその人と共に仕事をすることに苦痛に感じるようになってきます。

なので、既に職場にそういう人が居る場合は上に相談するしかありませんが、あなた自身がそういう事をしている場合は自重した方が賢明です…。

そのためには、
“今与えられた仕事の目的は何なのか”
“最終的にどういう形になっていればOKか”
“どの時間までに片付いていれば仕事としてOKなのか”
というラインを決めておき、あなたが口を出したくなるような”出来ればそうした方が良い事”だと思ったらもう見ないようにし”人の事はいいから自分の仕事が与えられた仕事をしっかり行う”ようにするのが一番良いと思います。

昔から“雄弁(ゆうべん)は銀(ぎん)沈黙(ちんもく)は金(きん) “という言葉があるように、”余計なことを言わない人”というのは”口が達者な人”よりも実は価値があるという…意味だったりもするのです、人間関係でも同じことですね。

“不要な敵”は作らない

仕事というのは依頼主、雇い主、同じ職場の仲間取、引先のクライアントなど、色々な人達と交流を深めながら関係を持ちながら仕事を進めていきます。

“一期一会”という言葉があるように、敵なんか作らない方がいいのです。

私も昔、職場の先輩に「俺は敵を作るのが生きがいだ、相手がいくら偉くても言いたい事は言う」と息まいていた人が居ましたが、これは若いうちにある程度経験したら(出来れば学生のうちに)もうやめておきましょう。

一回くらいなら“少し高い授業料”と引き換えに、色々と勉強できることもあるかもしれませんが、
私から言わせれば”敵を作る人間”より”仲間を作れる人間”の方が強いのです。

本当に強い人というのは人が集まってくる物なのです。

無益な争いに使う時間とエネルギーを”勉強”や”新しい挑戦”に回した方がよっぽど人は大きくなれる…なんて思ったりする今日この頃です。