チェックシート
前回より、仕事のミスの種類と、深刻なミスを減らすにはどうすればいいかというテーマでお話していますのでその続きです。

無意識の作業を意識する

こういった致命的なミスを繰り返すスタッフは、決して怠けていたりわざと会社に対し損害を与えてやろう…!というような邪な考えでやっているわけではありません。

みんなそれぞれの形で良かれと思って判断や行動した結果、そういったミスに繋がってしまってしまった…、というパターンが多かったりします。

ではそういったスタッフが職場内に居てお悩みの上司や雇い主の方、もしくはそういったミスを繰り返す事を少しでも改善したいとお悩みの方は、これまでにも多くの努力と対策をおこなってきたはずです。

しかし結果的に今の現状のまま、この先もずっと同じようなミスを繰り返しどんなに努力しても改善できず一生彼らは仕事で泣き寝入りしなければいけないのか …というと、決してそうではありません。

そこであくまで一例ですが、解決するためのきっかけになるような対策をご紹介します。

繰り返しますが、世の中には様々な人がいるため決して根性論や精神論では仕事のミスは解決しません、物理的な対策が必要なのです。

メモを取ったりチェックシートを作ったりする

例えば同時にA、B、Cと3種類の商品の 梱包作業をしていたとします。

その際、Aは梱包の時に箱の中にこの赤い書類を1枚同封しなければいけない、Bには何も入れない、Cには赤い書類と青い書類どっちも入れて梱包しなければいけない…という作業ルールがあったとします。

これがランダムで多くの作業の依頼が来た場合、その日によってはAばっかりの作業の日もあればA、B、Cと続くこともありますし、Aと来てBを飛ばしてCが3回ほど梱包が続き、次にAの梱包を数件を行いそして次にBを1件行う…。

こういうパターンになった時に、間違えて赤い紙を一枚入れて梱包しなければいけないAの青い紙を入れてしまい梱包し、そのまま気づかずに納品してしまった。

もしこの赤い紙が組み立ての説明書や保証書のような重要な用紙だった場合、その商品は当然発覚した際に返品騒ぎになると思います。

こうなると当然卸業者や販売店から苦情の電話が来て、そのための作業費を考えると赤字になってしまいますね。

そこでおすすめな方法は手書きでもいいので、”タスク表やチェック表”をつけておくというやり方です。

このブログの上の画像で見本の一例を説明してありますので、このように作業が終わった後に各項目をチェックします。

チェックが付いていない、つまり終わっていないところがまだ確認をしていない箇所、つまりミスややり忘れが残っている可能性がある場所ということになります。

そしてそれが完了するまでは絶対に次の仕事には移らない、それも大事なポイントです。

こういう自分がその作業で起こしそうなミスをチェックシートにまとめておいて 、もし可能であれば職場でコピーをさせてもらい、作業の度にそれを行いつつ仕事を進めていく。
これだけでもかなり重大なミスの数は減ると思います。