やり取りを分析
前回、仕事中にイライラしないようにする方法をお話しましたが、今回はその続きです…。

映画のように”あらすじ”で考えてみる

では、その相手から受けた“批判”もしくは仕事中に周りがやっている“意味不明な行動、予期せぬ行動”それ見た時にイライラせずにどうやって分析するかと言いますと、“話の筋書き”のように考えるという方法があります。

例えば、今日”新人のAさん”が”作業その1、作業その2、作業その3″という手順で作業しなければいけなかったところを”1→3→2″という手順で作業していたとしましょう。
すると多くの人が「何勝手にやってるんだ!?」と、イライラすると思われます。

まず、用意するものは
A4のノートやコピー用紙等の筆記できる紙
鉛筆かボールペン
を用意してください。

そして紙を縦にし、一番上にまずは”Aさん”のマーク、その少し開けた隣にあなた、つまり”自分”をつけます。

そこからあなたに向けて矢印を書き「1→3→2という行動で作業をしたと」書き出しましょう。

次に今度はその斜め下に、あなたのマークから斜め下に矢印を引き、「その事にイライラして怒った」と書きます。
この時Aさんの方角に向くようにしてください、そして同じ様に次はAさんがあなたに取った行動対応、発言を書きます…。

やり取りを”シナリオ”のように文章化して振り返る

このように、誰かと誰かがやり取りをしたその時、どういう感情になったか…?次にどういう気持ちになって結果的にどう動いていくのか?というものを”文章化”して表記するのは、よく映画やドラマ等の“脚本家”がストーリーを考えるという時に行う作業だったりもします。

この一連のやり取りを”文章化”するという点がポイントで、そうする事で主人公(あなた)の動きに発した感情(ここではイライラ)が「辻褄が合っているか」「矛盾していることはないか」という点を客観的に見ることができるわけです。

つまり今日はあなたが職場でイライラした事が「その怒りには辻褄が合っているか」また、
前回お話した
「相手の行動が後々取り返しのつかない事になりそうか」
「本当に自分を怒らせるために相手はそうしたのか」
…等を冷静に分析できるわけですね。

そして、この時“どういう風に対応していれば相手とギスギスした関係にならなかったか”または”事前にどういう行動をとっていれば相手から批判を受けることはなかったか”と平穏に解決できるためのあらすじを改めて考え直してみる、そして明日からそれを仕事場で実践してみるという方法をオススメします。

まとめ

そもそも職場内で誰かといがみ合ったり喧嘩をするというのは、よほどの目的が無い限り”必要がない行動”だと考えています。

例えば、雇い主の立場から考えると、シール貼りという作業現場で雇われているなら”シールを貼ってくれる人”が必要だから、梱包作業の場合は”梱包してくれるスタッフが必要だから”という目的だから雇っているのであり、誰も「他のスタッフと喧嘩をしてくれ」「後輩を厳しく指導してくれ」…なんて望んではいません。

そういうのは部署のリーダーか人事など、”責任を取らなければいけない人”に任せておけば良いのです(笑)

少し話はそれましたが、このように職場であったこと、身の回りであったことをあらすじのように考案し、一度文章で書き起こすことで今の自分の状態を冷静に見直すことができます。

冷静になれば大抵の事は「自分がイライラするほどのことではないのだ」ということも分かりますので、そこから職場での人間関係に摩擦を起こすことなく、極力スムーズに仕事の人間関係を送っていけると思います。