嫌いな人に困惑する
仕事先に“嫌な人、すぐ怒る怖い人”がいる時、皆さんどう対処していますか?

仕事場というのは色々な環境で育ち、それぞれの価値観を持った人たちが一箇所に集まり、複数名で一つの仕事や目的をこなしていく…という場合が、特に軽作業の現場では多いと思います。

そうなってくると集まった人たちの人格も多種多様で、外向的な明るい性格の人、内向的な大人しい性格の人、ちょっと気性の荒っぽい人もいれば、集団で動くのには少し向いていないわがままな正確な人等等々、様々な人が集まると思います。

そうなって来ると、相性がいい人同士だと作業を進めるのも精神的に楽ですが、自分とそりの合わない人、短気だったり、ワガママだったり、極度に神経質な人など、そういう人と一緒に同じポジションで組んで仕事を進めなければいけない…というケースもどうしても出てくると思います。

そういう時に、そんな相手と極力トラブルや喧嘩を起こさず、無難にやり過ごすにはどうしたらいいか…?
今日はそういったテクニックをいくつかお話ししたいと思います。

なぜ”嫌な人”は”嫌な事”をしてくるのか…?

なぜ同じ仕事場のスタッフ同士でいわゆるパワハラ、怒る人と怒られる人、いじめる人といじめられる人が現れるのか。

心理状態や背景にも様々ありますが、特に多いと言われているパターンをいくつかご紹介します。

一つが“身近な人を貶める事で相対的に偉くなった気になる” という考え方を持っている人が一定数居ると言われています。

例えば「封入の作業中に少し違う個所に箱を置いた。」
組立ての作業で「初めて組み立てる家具だったので所定のネジを探すのに”数秒”手間った。」

…なんと、この程度の事で怒って来る事もあるのです。

こういう人の特徴として、仕事中に他の従業員を不意に叱責したり、取るに足らない些細な事で“過剰な指導、注意”をする場合が多いようです。

なぜこういう人たちはこんな事をするのかと言いますと、人と言うのは”自分より間違っている人”や、”悪人や罪人””弱者”という存在が身近に居る事で、自分が何も成果を上げずに相対的に偉くなったり、強くなったり、正しくなった気分になれるのです。

しかし、勿論そんな事をしても本当に偉くなれるハズもなく、後々虚しいだけなので誰も幸せにはなりません。

こういう人は何かしら過去や幼少期に過剰に誰かに怒られたり、いじめ等により誰かに否定されたりと言う”トラウマ”等が原因で、潜在的に”心に劣等感”を背負っています。

あまりに心の傷が深いと何としても自分の存在を保つために”依存”という形になり、職場などで身近な人、特に職場での部下、後輩、新人など”無抵抗な人物”を見つけ、仕事や言動に”粗”が無いか、目を光らせるようになります。

そして上で挙げたように特定の人物を過剰に注意して回ったり、行動を批判したり、もちろん怒られていた相手が本当に何か作業ミスをしていたり間違って動きをしていた…というケースもありますが。

この様に心の弱さ、トラウマ等が原因で潜在的に”身近な人を貶める事で相対的に偉くなった気になる”ために行っている場合が多いのです。

【後編】に続きます…。